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会長挨拶
今、日本は危機に瀕しています。異常気象から端を発している自然災害、東日本大震災による地震・津波被害と近年起こるとされている南海トラフ地震や首都直下地震。また、世界で起こる紛争・戦争により世界情勢は混沌とし、経済状況も不安定な中、日本は超高齢化社会の到来で生産年齢人口が急減し、国力が低下しているのは明らかです。救急救命士は、令和3年の救急救命士法改正により活動の場が医療機関にも広がり、いまや国家資格として国民にも社会的認知を得て、社会的期待や責任はこれまでとは比較にならないほど大きくなっています。救急現場、救急医療機関のみならず、医療全般・防災・介護・福祉など時代のながれと社会の変遷とともに新たな役割が生まれ、幅広い分野において救急救命士の能力が求められる時代となっていきます。
そういった中、私が2024年5月に会長に就任し掲げたミッションは、『救急救命士を社会に活かす仕組みづくり』です。
救急救命士は、様々な社会のニーズに応え、調整し職種と職種を繋ぎ、連携して隙間をうめるという役割に適性があります。
救急現場の専門性とこれらの特性をもって救急救命士自身が自律し、活躍の場を広げていくとともに、各職域における業務を確立していかねばなりません。
本会の主役は、会員の皆さまです。本会では委員会活動を主体とし、キャリア開発、各職域における業務確立のための業務ガイドライン策定と教育体制の構築、課題抽出と情報共有のための救急救命士フォーラムの運営、学術活動の推進など、委員会を設置し事業を進めていきます。その他にも課題は山積ですので、上がった課題を一つ一つ解決していくため必要な委員会を設置していきます。
本会は、多岐にわたる職域で働くすべての救急救命士が集い、それぞれが働きやすい環境づくりや研修等の継続教育の支援などを行ってまいります。
医療専門職である救急救命士の皆さまは、救急現場の傷病者に寄り添い、求められる支援に尽くしてください。そして、そこにある問題に対して国民に代わり声をあげてください。職能団体である日本救急救命士協会は、明るい未来の救急救命士制度の確立に向け皆さまと着実に歩みを進め、共に問題の解決を図り救急救命士の地位向上を目指してまいりたいと思います。
日本救急救命士協会 会長 福島圭介
日本救急救命士協会の使命

Forum
救急救命士フォーラム
2022年より毎年開催している救急救命士フォーラムは、幅広い職域の救急救命士が集える機会とし、課題の抽出・意見交換および情報共有の場を提供し、救急救命士の職能が自律のうえに専門職としての成熟を図ることを目的としています。
2025年より「救急救命士フォーラム委員会」を設置し、各委員会で挙がった課題の集約と分析・考察を行い一層の実施プログラムの充実を図り、一貫性をもって本会の事業活動に反映させて会員の皆様の環境整備に繋げていきます。
第4回救急救命士フォーラム参加者内訳(全参加者238名)

※出演者58名は上記に含む
過去の開催実績
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第4回救急救命士フォーラム
テーマ 救急救命士の連携 日時 2025年2月2日(日) 会場 神戸商工会議所会館 大会長 菊池 悠(神戸市消防局) 兵庫県救急救命研究会 -
第3回救急救命士フォーラム
テーマ 救急救命士の教育 日時 2024年3月17日(日) 会場 TKPガーデンシティPREMIUM大宮 大会長 板橋 幸一(埼玉石心会病院) -
第2回救急救命士フォーラム
テーマ 救急救命士の多様性 日時 2023年3月19日(日) 会場 ホテルフクラシア大阪ベイ 大会長 上久保 敦(明治国際医療大学) -
第1回救急救命士フォーラム
テーマ 救急救命士の専門性 日時 2022年3月27日(日) 会場 横浜シンポジア 大会長 安齋 勝人(埼玉医科大学総合医療センター)







