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平成3年に救急救命士制度が発足して以来、救急救命士を取り巻く環境は日々めまぐるしく変動・変革を遂げています。このような状況下で私たちが取り組む必要のある救急救命士制度関連諸施策への課題は、日本の改革の遅さに輪をかけ社会的・組織的・人的弊害が複雑に絡み合い山積しています。
救急医療システムは国民ひとりひとりの問題であり、決して行政機関だけでの問題ではありません。“国民の生命を守る”という立場からすべての役員ならびに会員が自由にかつ責任ある議論を重ねながら誠意を尽くし一致結束し、救急救命士制度改革に向けて新しい時代を築いて行かねばなりません。
いまや国家資格として国民にも社会的認知を得た現在、救急救命士に寄せられる社会的期待や責任はこれまでとは比較にならないほど大きく、私たちはこの負託に応える責務があります。
我が国において、医療機関、民間救急、教育機関など多岐にわたる職域で働くすべての救急救命士が本会に集い、社会の趨勢と期待に応えることのできるように働きやすい環境づくりや研修等の継続教育の支援などを行ってまいりたいと思います。医療専門職である救急救命士の皆さまは救急現場で患者のそばに寄り添い、そこにある問題に対して国民に代わり声をあげてください。職能団体である日本救急救命士協会があなたをしっかりとサポートいたします。このたび制度発足以来存在しなかった救急救命士の職能団体が産声をあげたことは、感激に堪えません。
救急救命士の棲む世界は「ダイバーシティ」の欠如が極めて顕著な業界です。「生物多様性」という言葉があるように、生きる物は広がりを持たなければ個が弱くなっていきます。明るい未来の救急救命士制度の確立に向けて、皆さまと一歩一歩着実に歩みを進め、共に問題の解決を図り救急救命士の地位向上を目指してまいりたいと思います。これからが本当の制度のスタートです。
本会における皆さまのご理解とご協力そしてご支援を切にお願い申し上げます。












